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台切手の「帝国議会議事堂完成」記念3銭は1936年(昭和12)11月7日に発行されました。消印の年号から発行翌年の使用であることがわかります。問題は局名の方ですが、右書き県名の2文字目は「南」が明白です。そこから在朝鮮局と推定して1文字目は「慶」だろうと考えます。「太った」字体からもそのように思われます。「慶南」は朝鮮島南部「慶尚南道」地方のこと。局名の1文字目は明らかに「彦」、次は「門」に見えるのですが、「彦門」は手元の下記文献には見当たりませんでした。宿題にします。
【文献】『てつゆう=梶原ノート=:鉄郵印の全記録』、鳴美、2014年、p.175
【補足】上記の宿題の件ですが、鳴美社の『昭和切手専門カタログ 改訂第3版』(2015年)の259ページに記載の地名を探したところ、慶尚南道地域に「彦陽」が見つかりました。消印の字形から推しても妥当と思われます。宿題が解決しました。(2024.12.27)
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