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愛国切手2銭に図入機械年賀印


田子 13.1.1 鏡餅図

 台切手は1937年(昭和12)6月1日発行の愛国切手3種のうちの一つで、日本アルプス上空を飛ぶダグラスDC-2機を描かれています。DC-2はアメリカのダグラス社製を輸入したもので、後に国内でライセンス生産もされました。主に旅客機、輸送機として使われましたが、後に軍用に徴用されたとのこと。

 「航空日本の/建設は/愛国切手で」という標語印が昭和7~12年に使用されています。愛国切手は日本最初の寄付金付き切手で、それぞれ2銭の寄付金を付けて発売されましたが、寄付金の目的は飛行場整備のためとのこと。標語のフレーズや寄付金つき飛行機図案切手の意味がこれでやっと理解できます。それでもなお、標語印の使用開始に対し、愛国切手の発行が遅いのはまだ解せません。

【文献】山口修『日本記念切手物語 戦前編』、日本郵趣出版、1985年。

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