「メートル法施行」に旧国名表示櫛型印

　この1枚は、1959年（昭和34）6月5日発行の台切手に、同月9日の旧石狩国・月寒局の満月印が押されています。消印上部の印圧が低く、局名データが薄くなっているのが、玉に瑕です。

　台切手はメートル法の完全実施を記念して発行されましたが、英米がいまでもヤードボンド法を慣用しているのと比較しても、随分と思い切って早い時期に国際標準を採用したものだと感心します。日本にも伝統的な尺貫法がありましたが、今では慣用句と、坪、畳などが生き残っているだけです。郵趣では目打ち間隔が1インチ当たりの目打ち数で表現されますが、ピンときませんね。