![]() 樺太・珍内 14.6.5 |
A欄に「樺太」と局名の入った櫛型印消しが出てきました。局名は「珍内」(ちんない)で、使用年は昭和14年と思われます。台切手は田沢3銭ですが、大正毛紙(大正3年発行)なのか昭和白紙(昭和12年発行)なのか、専門収集分野でないので、判別できないのが情けないです。
在樺太局の櫛型印も時代とともに変遷があり、当初(大正5年)はA欄「樺太」、C欄局名でしたが、大正7年ごろからはA欄局名、C欄「樺太」になりました。昭和2年ごろからはC欄時刻表示に、昭和15年からC欄三ツ星に、終戦間近の昭和19年からC欄県名「樺太」へと移り変わりました。この消印ではC欄が見えませんが、昭和14年使用とすると時刻表示であることになります。
【文献】日本郵趣協会『日本郵便ハンドブック2008』、2009年。
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