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昭和36年発行記念切手に北海道表示櫛型印

  
北海道・和 (3)8.8.19

 年データの肝心の先頭数字が見えませんが、おそらく38年と思われます。というのは、ひとつには、記念・特殊切手の後期使用は切手ブームが去った平成以降の現象であり、昭和36年発行の記念切手が昭和48年に使用される確率が低いことです。もう一つには、C欄の時刻表示が「前8-12」と戦後型になっていること。昭和48年時点で時刻戦後型を使っている局はごく僅かであることです。

 前のページで北海道表示の最早使用に触れましたが、もしこの消印が昭和38.8.19だとすれば、「北海道・層雲峡」局の昭和38.9.1を抜いて、最早使用データを更新することになります。「和(やわら)」局は雨竜郡北部の北竜町に位置します。北竜町は「ひまわりの里」として知られ、国内最大規模のひまわり畑は北海道のふるさと切手の図案にもなっています。また、1990年(平成2)に、暑寒別天売焼尻国定公園の一部に指定されています。観光地としては層雲峡や登別温泉と比べるとやや後発という感じです。

 「和」局の特殊事情として、長野県にも「和」局があります。ただし、こちらは「かのう」と読むのですが、同じ漢字が使われます。県名のついた「長野・和」局と区別する意味で、「北海道・和」への切替が早かったのかもしれません。あくまで、憶測ですが。

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