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特殊切手に那覇局三日月型試行印

  
 那覇 57.6.3

 三日月型試行印は、従来の櫛型印にあった上下の櫛型の部分を三日月型の半円形に置き換えたもので、その強度・耐久度を実験するために昭和57年5月31日から全国71局で試用されました。いつもお世話になっている下記文献によると、試用期間は2年間だったのですが、配備局によってはその後も櫛型印と併用で使い続ける局もありました。試行印の完集をめざす者にとって最大の難関は那覇局です。というのは、那覇局は昭和57年7月1日に「那覇中央」局に局名変更になったため、那覇局の試行印は約1か月しかないからです。このため、たとえ試用初日のCTO印でも高値で取引されています。

 昭和60年前後の未整理キロボックスといっても、まさか那覇の試行印が出てくるとは思いませんでした。消印の位置があと1センチ上でしたら、踊りだすほど興奮したでしょう。

鈴木 盛雄「現行消印解体白書 第13回」、『郵趣』2011年3月号。

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