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旧金魚7円と68年用年賀切手に旧国名入り櫛型印

      
石狩・比布 43.1.3  北海道・比布 43.1.1 年賀

 またまた旧国名から北海道へのA欄局名表示の移行の話です。左の2枚の切手はいずれも比布(ぴっぷ)局の消印がついていますが、面白いことに、旧国名入りの方が北海道表示よりも2日遅い日付になっています。本来、北海道表示の方が新しい日付になるはずですが、ここでは逆転現象が起こっています。

 このような現象につじつまを付けようとすると、2つのポイントがあるかもしれません。一つは、当該局には櫛型印の印顆が2本以上あって、旧国名入りと北海道表示が並行して使用されていた可能性です。特に、一方が年賀印ですので、通常使用しているのとは異なる印顆(この場合は、北海道表示のもの)を使用したと考えられます。このように、年賀印には特殊事情がからむことがあるので、調査の対象に含めないか、参考程度に扱うのが妥当なのかもしれません。

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