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U小判2銭に丸一型鉄郵印

    
 (神)戸三原間
-五年十一月十四日上り便


 まず、区間は「戸三原」から「神戸三原間」と推定。次に、年号の「五」は読めるものの、その前が見えません。丸一型ですので、大正ではなく、明治に限られます。下記の文献によると、丸一型鉄道郵便印の使用開始が明治20年からで、明治39年4月に櫛型印に切り替わっています。鉄郵印の使用開始は区間ごとに違うそうです。下記の文献によれば、山陽線神戸三原間における鉄郵印(上り便)は、最古データが25.8.25、最新データが27.5.24と記載されています。したがって、この切手の年号は明治「二十五年」と言えそうです。

 戦前の切手や消印には特に疎いので冷汗ものですが、1枚の切手から勉強になることが多いものです。

鳴美社『てつゆう =梶原ノート』、2014年。

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