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小型シート切出しシマフクロウに和欧文機械印

  
  芝 85.1.17

 封書60円時代は、往時の切手ブームははるか遠くに消え去ったものの、内藤陽介氏の表現を借りれば「切手がアートだった時代」と特徴づけられています。特殊鳥類シリーズは、近代美術シリーズと並んで、凹版印刷の良さを駆使した2種の切手が、2,3ヶ月の間隔で、丁寧に(オーソドックスに)発行されていきました。シリーズを締めくくるように、全10枚のうちから3枚を組み合わせた小型シートが、単色凹版で発行されました。日本切手を代表する名品の一つだと思います。

 この小型シートから切手を切り抜いて実際に郵便に使用された率はかなり低い、したがってこの小型シートの単片切手の使用済みはかなり稀です。加えて、使用データの読める使用済みは貴重と言えるでしょうから、この使用済みが出てきたときはテンションが上がりました。

内藤 陽介『解説・戦後記念切手(6)近代美術・特殊鳥類の時代―切手がアートだった頃 1979-1985』、日本郵趣出版、2008年。

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