トップページ * お宝消印探索記 * 旧国名〜北海道:消印表記の移行調査 * 郵趣×英語 * プログラミング備忘録

ツバキ30円に平成直彫ローラー印

  
  因島 1

 平成直彫ローラー印は、平成1年にのみ、特定の局で使用されたローラー印です。東北、中国、四国の各郵政局では、直彫式だった時期に改元に備えて発注していたそうです。昭和56年から使用されている更埴式ローラー印と比較すると、年号数字が枠の中央部に位置していますし、数字の字体も違っていますので、直ぐに見分けがつきます。使用局144局のリストが下記の文献に記載されています。

 左の1枚は広島の因島局の直彫ローラー印がツバキ30円に押されています。消費税3%の導入で、封書が62円、はがきが41円に改定されたのが平成元年4月1日です。当時の料金表を見ると、学術刊行物50gが30円切手1枚で出せて、ローラー印が押される可能性が高いと思われます。

鈴木 盛雄「現行消印解体白書 第6回」、『郵趣』2010年7月号。

次のページツバキ30円に昭和直彫ローラー印