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21回国体「射撃」に旧国名表示櫛型印

 
天塩・上士別 41.11.1 石狩・輪厚 42.1.18

 今度は第21回国体のライフル7円切手に旧国名表示印2枚です。「天塩・上士別」局は明治39年3月に開局し、昭和16年2月からは特定集配局になりました(平成18年に集配廃止)ので、消印自体は比較的多く残されています。ただし、旧国名表示印は遅くまで使用され、現時点では昭和45年7月15日が最遅使用となっています。

 右側の「石狩・輪厚(わっつ)」局の旧国名表示印は、この切手が最遅使用例です。輪厚の語源はアイヌ語の「ウツ」で意味は「肋骨」。アイヌの人たちがこの地を「ウツナイ」(肋骨のような形で本流に注ぐ川)と呼んでいたのを、和人たちが訛って「ワッチ」となり、「輪厚」と書いたとのことです。

【文献】赤木三平『北海道 局名の旅』、山音文学会、昭和47年。

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