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3次国宝に平成直彫ローラー印


江田島 1

 「江田島」局は広島県の江田島にある局です。広島県内局も含めて、中国郵政管内の一部の局は平成元年に「平成直彫」と呼ばれる和文ローラー印を使用しました。この印は改元に備えて平成元年の「1」を直彫したものでした。年号更埴式と比べて「1」のサイズが大きく、枠の中央に位置するのが特徴です。中国郵政局と同様に、東北や四国の郵政局管内の一部局でもこの形式の印が事前配備されていました。

 平成直彫ローラー印の使用局数は全部で142局と記載されています。四国地方の局、特に徳島県と高知県には収集上の難局が多く、完集には至っていません。この年(平成元年)に発行された特殊、記念切手のリーフには消印バラエティとして是非1枚欲しいものです。

 下記文献は現行消印の手引としていつもお世話になっています。直彫ローラー印の使用局が県ごとに一覧でき、とても重宝します。秋田県・花輪局と宮城県・卸町局が未記載となっていますので、追加しておきます。「卸町」局は、私の知る限り、文献で報告されていないと思われます。

鈴木 盛雄「現行消印解体白書 平成直彫ローラー」、『郵趣』2010年7月号。

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