イヌワシ90円に試行ローラー印

　滅多に出てこない試行ローラー印が2枚も出てきて、うれしい限りです。台切手のイヌワシ90円は1973年（昭和48）11月19日に、定形書状速達便(20円＋70円=90円)の料額切手として発行されました。速達便は櫛型印または機械印で処理されることが多いはずですので、試行ローラー印の時期（昭和50～53年）にローラー印が押されたのはどんな郵便物だったのでしょう。農産物種苗の重量便(100g～200g)が90円一枚貼りに該当しますが、扱い量は多くありません。単片でも十分魅力的ですが、是非エンタイアも手に入れたいですね。

　下記文献では試行ローラーの台切手の難度表が掲載されていますが、イヌワシ90円との組み合わせはＤランク（入手困難）と評価されています。

【文献】鈴木盛雄「現代消印解体白書　試行ローラー印（下）」、『郵趣』2010年5月号。