トップページ * お宝消印探索記 * 旧国名〜北海道:消印表記の移行調査 * 郵趣×英語 * プログラミング備忘録

ヒオウギガイ41円に元号入和欧文機械印

 
旭川中央 89.7.17  京橋 91.3.11

 平成初期は消印切替の移行期ですので、お目当て消印がたくさんあります。左の消印は「旭川中央」局の元号入り和欧文機械印です。元号入り(第2期)から、現在の丸型(第3期)への移行は1990年(平成2)10月1日でした。「旭川中央」局は直前の7月2日に「旭川」局から中央局に昇格しました。このため、「旭川中央」局の元号入りは僅か3ヶ月ほどです。同様の経緯により、「函館中央」、「釧路中央」、「川崎中央」の各局の元号入りも短期使用となっています。

 右側の元号入り和欧文機械印は日付が(19)91. 3. 11となっている点がポイントです。すでに丸型和欧文印に移行している時期ですが、「京橋」局では1991. 4. 20〜1991. 7. 12の期間、「横波」+元号入り(旧和欧)を使用しました。この種の混合印が発生した理由は、文献によると、1991年4月19日にインク色が黒色から錆ききょう色への変更があり、丸型印の洗浄のために旧和欧印と取り換えたためと説明されています。「京橋」局の他にも、同様時期の混合パタンが「米子」「倉敷」「福山東」「仙台東」局で報告されています。

【文献】水谷 行秀「和欧文機械印トピックス第73回 切り替え時の混乱(5)」、『フィラテリストマガジン』32号、2021年。

前のページヒオウギガイ41円に丸型和欧文機械印 次のページバイガイ40円に元号入和欧文機械印