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梵鐘60円に太波和文機械印



新居浜 57.11.26

 これはいわゆる「太波」印と呼ばれているバラエティーです。波部の太さが通常に比べて著しく太いので、すぐに区別がつきます。なぜ波が太いかについて「摩耗説」がありますが、下記文献では、摩耗説に疑問を呈し、波部と証示部の表裏を逆に取り付けたためとする「逆波説」を提示しています。

 画像の「新居浜」局は太波印の代表局の一つで、昭和60年代の印影が多く残っています。もう一つの代表局は「西尾」局で、こちらは平成初期に多く見られます。この他にも昭和20年代や40年代に突発的発生の例がいくつか知られています。このことも取付エラーが原因だとする「逆波説」を示唆するように思われます。

【文献】榎木 英雄「"いま"を楽しむ収集 現行リアルタイム@」、『郵趣』1996年8月号。

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