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大仏航空80円に県名カタカナローラー印


アオモリ八戸荒町

 県名カタカナローラー印消しの今回3枚目が出てきました。年号が見えませんが、正位のローラー印で局名は中央部に来ています。

 航空切手の最後となる「大仏航空」4種は1953年7月に航空料金が引き下げられたので、新料金に対応するため、同年8月に発行されました。従来の料金に対応したのは「立山航空」切手でした。「大仏航空」のうち80円は第5地帯宛ての印刷物(20gごと)の料金でした。第5地帯はニュージーランド、南米、アフリカ地域ですから、取り扱い量は多くはなく、実際私の手元には1950年代の使用済みはありません。手元にあるのは1960年代ばかりですが、これは1961年(昭和36)10月から第2地帯宛て航空便書状の料金に対応したためです。1959年に5地帯から3地帯に区分が変更され、第2地帯は北米と南米地域となりましたので、大仏航空80円の出番も多くなったわけです。

 一方、国内料金で80円はというと、適合するものがほとんど見当たらない。手元には昭和37〜41年の消印が多いのですが、これらはどの用途で使われたか、わかりません。勉強不足です。エンタイアがあると役に立つのですがね。

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