![]() 大阪中央・大阪駅内 28.7.13 |
国内航空便制度は1951年(昭和26)10月15日に再開されました。料金は第1種20gまで20円、第2種10円、第3〜第5種20gごと15円で、昭和26年11月の料金改定により、第1種25円、第2種15円、第3〜5種20gごと20円となりました。この制度は1953年(昭和28)7月14日で廃止され、その後は速達便に統合されました。したがって、この1枚は第1種書状の重量便(20円)に使用されたと思われます。
切手少年だったころ、五重塔航空だけ他の航空切手よりも低額であるのが不思議でしたが、今になってようやく理解できました。また、この円単位20円切手の未使用が他の額面の切手よりも飛びぬけて評価が高い理由も謎でした。今にして思うと、第3種〜第5種の国内航空便は需要が少ないので、もともとの発行数が少なかったことでしょう。これに加えて、第1種重量便用として中尊寺金色堂20円が発行される前にほぼ使用し尽くされたのではと推測されます。使用済みが安価なのも納得できます。勉強になりました。
【文献】日本郵趣協会(刊)『日本切手専門カタログ2004』。
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