![]() 京都中央 60.1.9 |
これは混合型試行印と呼ばれるもので、試行印と櫛型印のパーツを混用した一種のエラー印です。多様な混用パタンがありますが、B欄(日付部)を区切る横バー2本がないことから、印顆は試行印であることがわかります。三日月型パーツをセットすべきE欄に、誤って櫛型パーツをはめ込んだエラーです。
文献によると、これは「ト」タイプに分類され、「京都中央」局をはじめ16局の使用が報告されています。ちなみに、「京都中央」局の使用日は昭和60.1.14と60.1.25の2つが記載されています。この消印の日付は60.1.9ですので、数週間にわたって混用が続いたのかもしれません。
【文献】野村紀夫「三日月試行印の使用状況のまとめ」、『郵趣研究』1996年冬号。
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