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1次国宝15円に日立型機械印

  
  本郷 43.6.19

 台切手は、1968年(昭和43)6月1日発行の第1次国宝第3集の「信貴山絵巻」です。消印から発行月の使用とわかります。さて、消印は少し薄いのですが、局名は「本郷」と読めます。「本郷」と言えば日立型機械印の使用局の一つですし、年代も合致します。

 ただ、日立型に特徴的なセリフが「1」にないのが気がかりです。一方、日立型のもう一つの特徴である、波部の急カーブは観察されます。そこで、文献を開いて、使用期間を確認しました。「本郷」局の標語つき、24時間表示タイプの使用期間は、昭和43年6月18日〜昭和44年8月27日とありますので、これは日立型とみてよいでしょう。1次国宝シリーズに待望の日立型が加わりました。この1次国宝は年代的に、カタカナローラーや日立型、鉄郵印も期待できる、ゴージャスなシリーズなんですね。

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