![]() 石狩・輪厚 35.10. -- |
文通「蒲原」の旧国名表示櫛型印消しですが、印の掛かりは5割程度で、辛うじて年と月データが読める程度です。文通週間のような高額の切手の場合、櫛型印の掛かりが概して小さく、満月消しになるのは稀なようです。確信が持てるほどの数の使用済みを見た訳ではありませんが、速達や書留などの特殊取り扱い郵便物に押印する際は封筒とのタイを重視するのだろうと推測されます。手元が多少違ったとき、満月印が生まれるのでしょう。
「輪厚」は「わっつ」と読みます。アイヌ語のウツナイ(肋骨のような形で本流に注ぐ川)を和人が「ワッチ」となまって発音し、「輪厚」の字を当てたそうです。
【文献】山音文学会『北海道地名の旅』、1971年。
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