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もう少し印の掛かりが良ければとついつい愚痴が出てしまう一枚です。おそらく使用されたのは(昭和)30年1月で、台切手の発行月であると思われます。(そうあってほしいと願います。)
一方、局名の方は「石狩・歌志内」と読めます。歌志内(うたしない)と言えば、石炭とともに開かれ栄えた町ですが、炭山の閉鉱により人口が急激に減少しました。私事ですが、中学の最初の担任の先生が歌志内の出身でした。昭和40年代中ごろ当時ですでにさびれた市になっていました。今では3,000人弱の全国一小さい市として知られています。ただし、一度市になると衰退しても町や村に降格することはまずありません。
歌志内局は明治24年に設置され、昭和16年に特定集配局になっています。歌志内と同様に石炭産業で栄え(同様に衰退の道をたどった)芦別、赤平、砂川の近隣各局は、ピーク時の昭和20年代に普通局に昇格しましたが、歌志内は特定局のままでした。このため、「石狩・歌志内」「北海道・歌志内」のように、櫛型印の局名は国名や県名をつけて表示されています。
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