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10円記念切手に鉄郵櫛型印

  
深川築別間 35.--.--

  この鉄郵印の区間名は北海道民にさえ、なじみが薄いかもしれません。というのも、かつて留萌から日本海側沿いに北上して羽幌、築別、初山別、さらに天塩線の遠別、幌延まで結ぶ区間が昭33年に完成され、急行列車も走っていました。しかし、その後の乗客や貨物の利用減により、昭和63年に留萌〜幌延全区間が廃止されています。内陸の深川と留萌を結ぶ留萌本線は現在も辛うじて残っていますが、廃止対象となっています。

 台切手は昭和34年の発行で、消印は35が見えますので、活気があった頃の鉄郵印です。下記文献によると、留萌線関係では「深川留萌間」をはじめ、「深川初山別間」「深川羽幌間」「深川幌延間」が記載されています。ちなみに、「深川築別間」が「深川築山線」と誤記されています(p.233)。留萌線の鉄郵印の残存数は多くはなく、いずれも収集上の難関と思われます。この使用済みは消印の掛かりは良くないのですが、大切にしたいと思います。

【文献】日本郵趣協会『鉄道郵便印1875-1984』、1990年

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