![]() |
「旧外地」郵便印が出てきました。左目打ちにシザーズがありますが、「大連中央」の局名と年月日が読める満月印です。「内地」で使用されていたのと同じ型の櫛型印が満州地域で使用されたのは大正15年〜昭和15年の期間です。この消印の日付は昭和13年となります。
「旧外地」とは、戦前の日本が支配していた、中国、朝鮮、台湾、満州、樺太・千島、南洋などが含まれます。その地域では、日本が設置した郵便局が郵便物を扱っていました。『日本郵便印ハンドブック』では、総ページ383ページのうち少なくとも81ページ、鉄郵印8ページなどを含めるとさらに多くなります。熱心な消印収集家が多くいて、オークションでも人気のある分野です。ただ、戦後生まれの者にとってはちょっとなじみの少ない(=勉強すべき事柄が多い)分野でもあります。
前のページ | 赤丹頂100円に試行ローラー印 | 次のページ | 2022年1月編 |