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梵鐘60円に混合型エラー試行印

   
札(幌中央) 57.7.24

 左の1枚は、先月購入したキロボックスから出てきました。D欄に特徴的な三日月がありますので、これは試行印消しです。三日月型試行印は昭和57年5月31日から全国の72局で試行的に使用されました。札幌中央局も使用局の一つです。面白いことに、E欄には下弦の三日月ではなくて櫛型が埋め込まれています。これは従来の櫛型印のパーツと試行印のパーツを混用したもので、いわゆる「混合型エラー試行印」と呼ばれているものです。

 混合型エラー試行印の分類と使用例に関しては、下記の記事に詳しく報告されています。左の1枚は試行印の印顆に櫛型をE欄に誤挿入したエラーで、タイプ「ト」と記述されています。札幌中央局を含め、計15局でこのタイプのエラーの発生が報告されていて、比較的起こりやすいエラーのようです。札幌中央局では2回のエラー発生が記載されていますが、上記の日付は見当たりません。

野村 紀夫「三日月試行印の使用状況のまとめ」、『郵趣研究』1996年冬号。

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