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炭鉱夫50銭に紫色縦書ローラー印

  
日本橋 23

  炭鉱夫50銭は第3次昭和切手の中の1枚です。少年時には印面に「大日本帝国郵便」とあるので戦前の切手と思い込んでいましたが、戦後の発行なんですね。戦後まもなくの混乱を映し出しています。この切手は(定常)変種が多いことでも有名で、私も一時は専門書を見ながら束物を開いていたころを思い出します。戦後まもなくの消印は摩耗している上に、切手がこげ茶色の暗い刷色であるため、目が疲れました。

  左の1枚は比較的珍しい、紫色のローラー印が押されていますが、どこの局名なのか判然としません。ガラス窓に透かして見てようやく「日本橋」と判明しましたので、切手の裏面に鉛筆でメモをしようとして驚きました。裏面に局名がはっきりと見えています。「表がダメなら裏を見よ」。

新井 紀元『昭和切手研究』、方寸会、昭和49年。
『昭和切手専門カタログ 改定第3版』、鳴美、2015年。

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