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記念切手に櫛型鉄郵印


東京門司間 39.11.8

 印のかかりがもう少しあれば申し分なしですが、区間名と日付がともに辛うじて読めます。ご当地「東京」の文字もあるし、発行年消しでもあるので、私の基準ではリーフ貼用と認定されます。

 鉄郵印は、駅前や駅内のポストに投函された郵便物を職員が回収し、宛先に向かう郵便車両内で押印されます。通常の消印と異なる点は、路線上のどの駅で投函された郵便物にも同じ消印が押されることです。東京門司間であれば、たとえば東京、静岡、名古屋、広島で回収された郵便物に同じ路線名、日付、便号の鉄郵印が押されるわけです。長距離路線では運行中で次の日になることもありますが、押される鉄郵印の日付は前日のものです。この結果の一つとして、新発行切手に発売前日の鉄郵印が押されることもあります。消印が時間と場所を反映していないので、推理小説の中でトリックのネタに使えるかもしれません。(寺沢大介さんのマンガ『キッテデカ』(小学館)第3巻で取り上げてほしい。

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